集中力が続かないのは病気?原因と対処法を調べてみた
仕事や勉強をしていても、集中力が続かない・・・困った病気だろうか?と思う方もいるかもしれませんね。
確かに今はADHDなどの病気が認知されてきています。しかし、病気だろうが病気でなかろうが、集中力切れと付き合っていかななきゃいけないのは変わりません。
そこで、集中力が続かない原因と対処法をご紹介します。自分の集中力と上手く付き合っていきましょう。
集中が続かないのは病気かも?
集中が続かないのは単なる特性でなく、病気の可能性もある。最近は認知度も高くなってきました、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と呼ばれるのがその代表です。
昔はADD(注意欠陥障害)と呼ばれていましたが、最近は範囲が広がっているようです。もっと大きな枠組みでは『発達障害』と呼ばれます。私が大嫌いな呼び名ですが・・・
まぁ、とにかく病気で集中できないということもありうるということです。
他にもハーバード大学のハロウェル教授はADT(注意欠陥特性)という、現代社会の環境によってADHDと同じ症状が引き起こされることを研究であきらかにしています。
つまり病気のように見えて環境のせいだった!ということもありうると・・・もうわけわからないですね。
もし他の人と比較して明らかに集中力が続かないという場合は、ADHDを疑う必要もあるでしょう。ADHDは薬で軽減できることもあるようですので、酷ければしっかりお医者さんに対応してもらうのがベストです!
もし、気になるならまずは診断を作ってくれているのでやってみてください。
医学的なアプローチは専門家に任せるとして、私は少しでも集中できる工夫をご紹介したいと思います。
そもそもですが、人間は集中しないように作られているって知っていました?
そもそも生物は集中できない
人間に限らず生物は『集中しないように作られている』んです。また、人間特有の心理も集中力を分散させます。
注意力と集中力は反比例する
人間を含む動物には、集中しない機能が備わっています。
なぜなら、集中して周りが見えなくなると敵となる動物から身を守れなくなってしまうからです。
身に迫る危険をいち早く察知する注意力は、集中力を色んな方向に分散させてしまいます。
セルフ・ハンディキャッピング
人間特有の心理で、『セルフ・ハンディキャップ』と呼ばれるものがあります(こちらの記事が詳細に書いてくれています)。
私なり簡単に表現すると『自己言い訳心理』とでもいいましょうか。
集中して勉強しようと思ってたら掃除が進んだ!といったことはこの心理によっておこるそうです。
集中して勉強していないという言い訳を用意することで、失敗しても自分が傷つく程度を抑えようとする。逆に、うまく行ったら集中してないのにうまく行った!と喜べるって寸法。
脳って頭いいですね~(´・ω・`)
こういった心理や生物学的な理由から、人間は『集中できないように作られてる』わけですね。安心してください。集中力が続かないのは普通なんです。
さて、集中できないのが普通ということを前提にしながら、それでも続ける工夫をしなきゃいけませんよね。
次はその工夫をお話しします。
集中力が続かない時の対処法
集中力が続かないなら、集中力が続く工夫をしなければなりません。
ここでは具体的な対処法を3つご紹介します。
集中できる身体づくり
強い心は強い身体に宿る。
まずは集中できる身体の作り方です。と言っても、特別なことではなくて『規則正しい生活』って奴を心がけようという当たり障りのない話になってしまいます。いや、本当に大事ですからね?
でもそれじゃつまらないので、ここでは集中力に関係するものだけ紹介します。
・休憩(休むけど休み過ぎない)
・睡眠(寝ないで集中なんて笑い話)
・水分補給(血液を体中に回せ)
・昼寝(目を閉じるだけで効果あり)
以上です。
特に昼寝は夜なかなか寝られない人にも効果があります。寝れない人は、10~20分目を閉じてるだけでも十分効果があるのでお試しください。
集中できる環境づくり
集中力が続きやすい環境を作りましょう。具体的には脳内環境と外的環境の2つを整理することです。
まず頭の中を整理しましょう。「あれとこれとそれをやって・・・」なんて考えていては、集中なんてできやしません。
紙に全部書き出してしまってください!私もよくやっています。頭がグルグルし始めたらとりあえず書き出して忘れる。
今やらなきゃいけないこと以外は考えないようにすることです。そうすると頭が混乱しないため、脳が疲れるのを防ぐことができます。
次に外的環境を整理しましょう。簡単に言えば関係ないものは見えないようにしましょう。
脳に入る情報は目からが50%ほどを占めるといわれています。作業療法士の菅原良平さんは著書『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な"方法』の中で、脳に見せたら終わりだと言っています。
例えばテレビやパソコン、誘惑がいっぱい待っている自宅で、勉強をしようなんて考えていませんか?
帰宅する前に必ず図書館によって勉強するなど、他の誘惑が見えない環境に自分を置くことが大切です。
集中力を鍛える
集中力は鍛えなおすことができます。トレーニングするというのも一つの手です。
1個簡単な方法をご紹介します。ポモドーロ・テクニックと呼ばれています。私も勉強をする時などは活用しています。
キッチンタイマーを30分にセットします。そしてタイマーがなるまで集中する。そのあと5分休んで、またスタート!短時間の集中を断続的に繰り返す技術です。
ちなみに人によって集中できる時間は個人差があるので、やりながら少しずつ分数を調整するとよいでしょう。
集中力にも個人差がある
ポモドーロ・テクニックの話で少し言いましたが、集中力には個人差があります。
集中できる時間が極端に短い人もいれば、人がいっぱいいてうるさい場所の方が集中できる人など・・・本当にそれぞれです。
大切なのは、自分の集中力のなさに嘆くことではなく、そんな個人差ある集中力をどう上手に飼いならしていくか。
自分が集中しやすい状況は?
何分くらいならMAX集中できる?
朝がいいか、夜がいいのか?
・・・
自分に合った集中力継続の方法を、宝探し感覚で見つけてみてくださいね!
自分のやり方を見つけて成果を出せ!
自分なりの集中力を引き出す方法を見つけることができれば、より成果が出せるようになります。
有名なP・F・ドラッカーさんも著書の中で、『集中すること』が最も大事と述べています。経営の神様ですら集中に集中している・・・なんてね(笑)
自分の集中力を飼いならして、上手に成果に結びつけるように工夫をしていきましょう(^^)